21世紀の「江戸」

東京のウォーターフロントを友人に案内してもらいました。住宅の立ち並ぶ佃から、築地、浜離宮、汐留へと散歩してきました。

発見と感動の体験でした。

出発点は大川端リバーシティーでした。オープンから20年近い歳月がたち、実に成熟した街になっていました。 

今から考えてもこのプロジェクトは製造業、工場中心の街から人中心の人の住まう街への転換という、東京が変わっていくさきがけでした。

この敷地はもともとは石川島播磨重工業(IHI)さんの造船所だったそうです。

大川端リバーシティ21 @ wikipedia

最近では、この対岸ともいえる豊洲でららぽーとがオープンしましたが、ここも石川島播磨重工業さんのドックだったそうです。

豊洲のまちづくりについて @ 三井不動産

実に産業から住居への転換の例ですね。

佃といえば、やはり佃煮の発祥の地としても有名です。

工場やドックよりももっと元を辿れば人の住まう、人の息づく街だったのでしょうね。よく言われる「江戸前の寿司」とは「江戸湾でとれた魚介類で作った寿司」という意味だったのだそうです。

 

ここから橋を渡って聖路加タワーの展望台に上りました。素晴らしい景色でした。今度絶対にここのレストランに来ようと決めました。ガラス窓がちょっと写り込んでますね。

 

「聖路加」って、「せいろか」と読むのかと思っていたのですが、「せいるか」が正しいのですね。

聖路加国際病院 @ wikipedia 

この再開発がつい昨日のことのようなのですが、もう10年以上前になるそうです。

聖路加ガーデンとは?

「住まい」と来たらやはり商業施設と病院というのが定番です。この「聖路加ガーデン」の開発も長い目で見ればいわゆるウォーターフロント地域が人の住まう街に変わっていくことの一貫なのだと「発見」しました。

ちなみに聖路加国際病院といえば忘れていけないのがこの方↓。聖路加国差病院の名誉会長にして、90歳を超えて初のミリオンセラー作家だそうです。すばらしいです。

日野原重明さん @ wikipedia

築地本願寺の前をとおって築地市場へいきました。聖路加から築地がこんなに近いとは知りませんでした。やはり、車で移動するのと歩いて移動するのとでは街が全然違って見えます。

築地は、休みの日だったので、人どおりも少なく開いている店もあまりありませんでした。友人の話だと平日の午前中にくると「すごい!」のだそうです。おやつのにお寿司をいただいたのですが、とてもおいしかったです。

市場の壁にこんなプレートを見つけました。歴史を改めて感じました。

「魚が...」という意味では、ここもプレスセンターにするために移転することを余儀なくされているそうです。そういえば、築地市場の目の前に新聞 社の本社がありました。この後訪れた汐留には巨大広告代理店さんとかテレビのキー局が入っていました。ここも産業の街からメディアの街への転換の真っただ 中なのかもしれません。

築地市場を出て浜離宮へ行きました。都会の真ん中にあるとは思えない美しい、優雅な空間でした。

ちなみに正面のコンラッドホテルの入っている住友ビルの右隣が電通さんの本社ビルです。

正直一番感動したのは、これです。

かなり画像悪いですけど、携帯でビデオも撮っちゃいました(笑)。 

太神楽 @ 浜離宮 Youtube 

染之助・染太郎さんの「おめでとうございま?す!」という傘の上で回す芸を「江戸太神楽」というのだとこの日まで知りませんでした。たぶん、↓のサイトの写真に写っている方のおひとりがこの日浜離宮で大切な芸を披露してくださったのだと思います。 

江戸太神楽丸一仙翁社中オフィシャルサイト

なんかいままでないくらいいろいろ書いてしまいましたが、実によい休日でした。東京って歩いてみると案外せまいんだなというのが実感です。という か、きっとこのあたりこそが江戸の台所というか、お江戸の表玄関だったのでしょうね。それに、東京って水の都なんだなと感じました。うまく写真に撮れませ んでしたが、あちこちに船が係留してあって、しかも水上タクシーやう屋形船など実にさまざまな船が行き来しています。あらためてなぜ江戸といったのかを実 感しました。つまりは、いまだにWater Gateなんですね。

■関連リンク

たまたま、ほぼ同じコースを散歩のプロの方が逆にたどって紹介されています。

銀座?佃島 東京ウォーターフロント散歩 @ AllAbout

 

他にも撮影した写真があるので、スライドにしました。

江戸 21st Century

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